造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
この記事の監修者
セージとは
植物名 セージ
学 名 Salvia officinalis
和 名 ヤクヨウサルビア
別 名 コモンセージ / ガーデンセージ
英 名 Common Sage
科 名 シソ科
属 名 アキギリ属
セージの特徴
セージは草丈70cm程になるシソ科の多年草です。強い香りがある薬草や香辛料として利用されているハーブの一種です。
セージは全体に芳香があり、茎には4稜があり、よく枝分かれします。また、茎は成長するに従って根元から木質化します。
セージの花は、5月〜7月頃に開花します。花茎に輪散花序を伸ばし、筒状の2唇形で白やピンク、紫色などの花を咲かせます。
セージの葉は対生する単葉で、長楕円形で柄があり、表面に細かい縮れがあります。また、表面に白い綿毛が生えていて、特に裏面は毛が多く、白っぽく見えます。
セージの利用
セージの花にはミツバチが集まり、セージから採れる蜂蜜はセルビアや、モンテネグロでは主な輸出品のひとつになっています。
セージの葉には、精油や薬用成分があり、生葉や乾燥葉をハーブティーや料理のスパイス、臭み消しなどに利用されています。また、香水や歯磨き粉、化粧品などにも利用されています。
セージの品種
セージはハーブや薬草としてだけでなく、群生して開花した景観が美しいことから、観賞用としても栽培されています。観賞価値の高い園芸品種がたくさんあり、その一部をご紹介します。
ゴールデンセージ
「ゴールデンセージ」は小さめの品種で、黄色い班入りの葉が特徴です。明るい葉とまろやかな香りが人気です。
パープルセージ
「パープルセージ」は葉がシルバー〜紫色っぽく見えるシックなカラーリーフです。
ホワイトセージ
「ホワイトセージ」は茎や葉など全体が白っぽく見え、強い香りを持つセージです。
トリカラーセージ
「トリカラーセージ」は名前の通り葉が緑、白、薄紫の3色の斑が入ったカラーリーフとして人気があります。
ペインテッドセージ
「ペインテッドセージ」は名前の通り、初夏になると葉の先端が白、ピンク、紫などペイントしたかのように色づくカラーリーフです。
アメジストセージ
「アメジストセージ」は紫色と白色のフェルト生地のような、特徴的で美しい花を咲かせるセージです。
チェリーセージ
「チェリーセージ」は赤と白の花びらが可愛い、さくらんぼの香りが特徴の人気のセージです。
パイナップルセージ
「パイナップルセージ」は葉を揉むとパイナップルのような甘い香りがするセージです。
ラベンダーセージ
「ラベンダーセージ」は見た目がラベンダーに似て紫色の花を咲かせるセージです。
ロシアンセージ
「ロシアンセージ」はスマートな姿に紫色の花とシルバーの葉茎が特徴のセージです。
セージのコンパニオンプランツ
セージと一緒に作物などを植えることで、害虫被害を減らしたり、風味を増したりといった良い効果を生み出すコンパニオンプランツとしても利用されています。
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セージの詳細情報
園芸分類 | ハーブ |
性質 | 多年草 |
開花時期 | 5月〜7月 |
花色 | 白色・紫色・他 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 弱い |
セージの詳しい育て方
セージはヨーロッパ地方、地中海地方の原産で、古代ギリシア・ローマ時代から家庭でも育てられ、民間療法などに使用されていました。日本でも家庭菜園で育てられているハーブのひとつです。
セージの置き場所
セージは日当たりが良く、風通しの良い場所を好みますが、真夏の強い日差しと高温多湿を嫌うので、庭植えの場合、夏の暑い時期は日差しよけなどで半日陰の環境を作ってあげましょう。
セージの種まき
種まきの適期は3月〜4月と9月〜10月頃で、発芽温度は20℃前後です。用土は市販のハーブ用培養土などを使用しましょう。
種をまいたら薄く覆土し、たっぷり水やりをしましょう。日向や明るい半日陰で乾燥させないように管理しましょう。発芽日数は7日〜14日程で、本葉が2〜3枚出てきたら混み合った芽を間引きましょう。
セージの苗植え
苗植えの適期は4月〜5月と9月〜10月頃です。ポットから根鉢を取り出し、少しほぐしてから植え付け、たっぷりと水やりをしましょう。
セージを地植えする場合、酸性土壌を嫌いますので、植え付ける2週間程前に、土に苦土石灰を混ぜ、1週間前に堆肥を混ぜ込んで、植付けの際に元肥として緩効性化成肥料を混ぜて植え付けましょう。
セージの水やり・肥料
セージは多湿に弱いので、乾燥気味に管理しましょう。土がしっかり乾燥したら水やりをしましょう。
地植えの場合は、根付くまではしっかり水やりをして、根付いたら降雨で問題ありません。
肥料は4月〜6月頃と9月〜10月頃に、液体肥料を3週間に1回程度与えましょう。夏の高温期と冬の休眠期は肥料は与えません。
セージの害虫や病気
害虫は、アブラムシやハダニが発生することがあります。食害されると観賞価値が下がったり、風味が落ちてしまうので、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
病気は灰色かび病などがあります。高温多湿になり、根元などが蒸し枯れて、他の株に伝染してしまうので、見つけたら株ごと取り除き、風通しを良くしましょう。
セージの剪定
剪定の適期は開花後の7月以降ですが、夏前に全体的に切り戻しをすることで蒸れ対策になります。切り戻しの際に、弱った枝や枯れ枝を一緒に取り除きましょう。
セージの収穫
セージの収穫の適期は4月〜10月頃です。草丈が30cm程に成長したら収穫できます。
花芽は昨年伸びた枝から出た新芽に付きます。開花すると香りが弱くなるので、香りを楽しみたい場合は、花が咲く前に収穫しましょう。
セージの誕生花・花言葉
セージは「5月9日」「6月30日」「12月18日」「12月24日」の誕生花です。
セージの花言葉は「尊敬」「知恵」「家族愛」「幸せな家庭」です。
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セージのまとめ
セージは強い芳香があるハーブの一つで、薬用や食用として利用されています。園芸品種が多く、観賞用の植物としても人気です。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非セージを育ててみてはいかがでしょう!