サンシュユの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

サンシュユの花

こちらでは、サンシュユの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
 あっちゃん
 
 

この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

サンシュユとは

サンシュユの満開

 

植物名   サンシュユ


学 名   Cornus officinalis


和 名   山茱萸


別 名   春黄金花(ハルコガネバナ)/ 秋珊瑚(アキサンゴ)/ ヤマグミ


英 名   Japanese cornelian cherry


科 名   ミズキ科


属 名   ミズキ属


 

アーティフィシャルグリーン【グリーンピース】

 

サンシュユの特徴

サンシュユの果実

 

サンシュユは樹高5m〜10m程になるミズキ科の落葉小高木です。日本では3月〜5月頃に開花し、黄色い花を咲かせます。

サンシュユの枝はよく茂り、樹皮は淡褐色で、薄片となって剥がれる特徴があり、花や実がない時季でも観賞価値があります。

サンシュユの花は、葉が出るより前に、枝先に4個の総苞に包まれ、花弁が4枚ある黄色の小花を木一面に集めて散形花序となり、30~40個の花を密に付けます。花径は5mm程で、花弁は4枚で反り返り、雄しべは4本あり目立ちます。

サンシュユの葉は対生する単葉で、長さ4cm~12cm、幅2cm~6cm程の卵型~長楕円形です。全縁で側脈は5〜7対あって、葉先の方に向かって湾曲します。また、若い葉は裏面に白色の軟毛がありますが、のちに脈上を除いて無毛となります。

サンシュユの果実は核果(石果)で、長さ1cm〜2cm程の楕円形で、8月〜9月頃に赤く熟します。核の中には1個~2個の種子があります。果実にはビタミンCが豊富に含まれ、甘酸っぱい味がします。

 

サンシュユの名前

「山茱萸」は漢名で、この音読みが和名の「サンシュユ」の由来となります。

日本での別名「春黄金花(ハルコガネバナ)」は、早春の葉が展開する前に、木一面に鮮やかな黄色の花を咲かせることから付いた呼び名です。

また、夏過ぎにグミのような赤い実を付けることから「ヤマグミ」や、それを珊瑚に例えて「秋珊瑚(アキサンゴ)」という別名もあります。

 
 

サンシュユの利用

サンシュユは、春の開花や夏〜秋の果実、冬の落葉や特徴的な樹皮など、一年を通して観賞価値が高く、庭園樹や公園樹、切り花などの用途に用いられます。

サンシュユの果実は、甘みと程よい酸味や渋みがあり、健康食品やジャムなどの食用としても利用されています。果実を酒に浸した「山茱萸酒」は疲労回復、滋養強壮、冷え症、低血圧症、不眠症などに作用があると言われています。

また、サンシュユの種子を取り除いた果実には、リンゴ酸、酒石酸、没食子酸、酸性酒石酸カリウムなどの有機酸、タンニン、糖などを含んでいて、薬効があり、漢方や生薬などの薬用にも用いられています。

 

サンシュユの詳細情報

園芸分類庭木
性質落葉小高木
開花時期3月〜5月
花色黄色
栽培難易度
耐寒性普通
耐暑性強い
耐陰性普通
 
 

サンシュユの詳しい育て方

サンシュユの木

サンシュユは中国、朝鮮半島北部の原産で、江戸時代享保年間に日本に持ち込まれ、薬用植物として栽培されるようになりました。国内では本州、四国、九州に観賞用として植栽されています。

 

サンシュユの植え付け

植え付けの適期は落葉期ですが、真冬は避けたほうが良いので、12月か、3月頃です。半日陰でも十分育ちますが、日当たりの良い場所の方が花付きがよく、花色も鮮やかになります。

用土は水はけの良い土なら土質はあまり選びませんので、庭土に腐葉土を混ぜて、緩効性化成肥料を元肥として施しましょう。鉢植えの場合は、花と野菜の培養土を使いましょう。

 

サンシュユの水やり・肥料

庭植えの場合は、根付いてからは降雨で問題ありませんが、夏の乾燥する時期は水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾燥したら水やりをしましょう。

肥料は年に3回で、寒肥として2月頃に骨粉と油粕を混ぜた有機質肥料を与え、花が終わった6月頃と10月頃に結実のエネルギー補給として緩効性化成肥料を与えましょう。

 

サンシュユの害虫・病気

害虫はイラガが発生することがあります。5月頃から発生して葉の裏側を幼虫が集団で食害し始めます。体にある毒針に皮膚が触れると激痛があり、刺された部分が腫れてくるので注意しましょう。見つけたら、薬剤を散布して防除しましょう。

病気はうどんこ病があります。病気はカビの一種で、茎や葉が白い粉を吹いたようになり、植物から栄養を吸収したり光合成を邪魔します。発見次第薬剤を散布して防除しましょう。

 

サンシュユの剪定

サンシュユは自然樹形を基本として育てますが、花芽は短い枝の先端に付き、長く伸びすぎた徒長枝には付きません。この長く伸びすぎた枝を短く切り戻して整えてあげましょう。

枝分かれしている付け根から、短い枝ごと切り詰めてしまうと花芽ごと枝を切り落とすことになるので、花付きが悪くなってしまうため気をつけましょう。

また、混み合っている枝や枯れ枝、古くなった枝などを切り取ることで、脇枝が出て花芽が増えて、風通しも良くなります。剪定の適期は落葉期の12月〜翌2月頃です。

 

グリーンライフイノベーションの画像1

 

サンシュユの誕生木・誕生花・花言葉

サンシュユの花の拡大

 

サンシュユは「2月22日」の誕生木です。

サンシュユは「1月18日」「2月15日「2月21日」「3月17日」の誕生花です。

サンシュユの花言葉は「持続」「耐久」「強健」「気丈な愛」「成熟した精神」などがあります。

サンシュユの花言葉は、サンシュユが薬用植物として知られ、健康や滋養強壮に用いられたことに由来します。

 

サンシュユのアーティフィシャルグリーン

サンシュユの葉
 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
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本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。

こんなメリットが!

  • 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
  • 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
  • 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
  • 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
  • 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
 

ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。

 
これはもう本物です!

グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。

 

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サンシュユのまとめ

サンシュユの満開

サンシュユはいかがでしたか?
サンシュユは鮮やかな黄色い花を付け、赤いグミのような果実を実らせます。また、特徴的な樹皮を持ち、一年を通して観賞価値の高い樹木です。
育てるのはそんなに難しくないので、シンボルツリーなど、みなさんも是非サンシュユを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん
 あっちゃん