ツルコケモモ(クランベリー)の植物図鑑と育て方わかりやすく解説

ツルコケモモの葉と果実

こちらでは、ツルコケモモ(クランベリー)の植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
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この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

ツルコケモモとは

食用のツルコケモモの果実

 

植物名   ツルコケモモ


学 名   Vaccinium oxycoccos


和 名   蔓苔桃


別 名   クランベリー


英 名   Cranberry


科 名   ツツジ科


属 名   スノキ属


 

アーティフィシャルグリーン【グリーンピース】

 

ツルコケモモの特徴

ツルコケモモの花

 

ツルコケモモは蔓長15cm〜25cm程になるツツジ科の常緑小低木です。日本では6月〜7月頃に開花します。

ツルコケモモは細い茎が伸びて、まばらに分岐して広がります。

ツルコケモモの花は、前年枝の先に1〜4個が束生して、白色やピンク色の花を下向きに咲かせます。花冠は深く4裂し、裂片は長さ1cm程の披針形で、後ろに反り返ります。雄しべが花柱を取り巻き、花冠から突き出ます。

ツルコケモモの葉は互生する単葉で、長さ5mm〜15mm程の卵状楕円形で、縁がやや裏側に巻き、裏面はやや白色を帯びます。

ツルコケモモの果実は液果で、径1cm〜1.5cm程の球形になり、10月頃に赤く熟します。この果実は酸味と甘味があり、食用になります。

 

ツルコケモモの利用

ツルコケモモの果実には、ミネラル、マンガン、ビタミンC、食物繊維など多くの栄養素を含み、「クランベリー」という名前でも流通し、ドライ果実に加工したり、ジャムやコンポート、ジュース、シロップ、果実酒などに用いられるほか、民間薬としても利用されています。

また、クランベリーと呼ばれる果実は、本種ツルコケモモのほか、「ヒメツルコケモモ」「オオミツルコケモモ」「アクシバ」の果実の総称として流通しています。

 
 

ツルコケモモとコケモモ

本種ツルコケモモとよく混同される植物に近縁種の「コケモモ(苔桃)」があります。コケモモの果実は「リンゴベリー」とも呼ばれ、よく似ています。

ツルコケモモは蔓を伸ばして成長し、花冠が後ろに反り返ります。これに対してコケモモは、匍匐しながら枝葉を広げて、花は鐘形で花冠が部分的に雄しべと柱頭を囲い、果実は小さいため見分けることができます。また、本種ツルコケモモと同属の果樹としては「ブルーベリー」などがあります。

 

ツルコケモモの詳細情報

園芸分類庭木・果樹
性質常緑小低木
開花時期6月〜7月
花色白色・ピンク色
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性弱い
耐陰性普通
 
 

ツルコケモモの詳しい育て方

ツルコケモモの果実

ツルコケモモは北半球の寒帯の森林が原産で、国内では北海道、本州の中部以北の高地の湿原に自生しています。果樹として植栽されることもあります。

 

ツルコケモモの苗植え

苗の植え付けは、2月〜3月頃が適期です。日当たりが良く風通しの良い場所が好みです。用土はブルーベリー用の土を使用して植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。

用土は時間と共に、徐々に土のPh(ペーハー)が酸性から弱酸性になってしまいます。ツツジ科の植物は酸性土以外では生育不良を起こすことがあります。そのため、2年〜3年に1回、酸性の土で植え替えをしましょう。

ツルコケモモは夏の暑さが苦手なため、夏場は移動するか、風通しの良い明るい半日陰で管理しましょう。また、寒さに当てないと花芽が付かず、果実も実りませんので、冬はしっかりと寒さに当ててあげましょう。

 

ツルコケモモの水やり・肥料

ツルコケモモは乾燥や水切れに弱いため、庭植え・鉢植え共に、春から秋の生育期は土が乾燥する前に水やりをしましょう。特に夏の水切れで枯れてしまうことがあります。夏は鉢を入れたバケツに沈めて、鉢が半分程浸かるように腰水管理をしましょう。また、冬の休眠期は土が乾燥したら水やりをしましょう。

肥料は寒肥として2月頃と、結実で消耗した体力の回復するためのお礼肥として10月頃に油かすなどの有機質肥料を与えましょう。

 

ツルコケモモの害虫や病気

害虫はヨトウムシ、アブラムシ、コガネムシの幼虫などが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまうので、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。

ツルコケモモは病気の心配は特にありません。

 

ツルコケモモの剪定

ツルコケモモは前年の枝に花が付き、結実しますので、花芽を落とすと花が咲かなくなってしまいます。剪定は収穫後の10月頃が適期です。徒長枝や枯れ枝を切り取り、混み合っている枝は根本から切り取って風通しを良くしましょう。

 

ツルコケモモの収穫

ツルコケモモの果実は、9月〜10月頃に径1cm程の実が真っ赤に熟したら収穫できます。ツルコケモモの果実は生食には向きませんので、ジャムやソースにして楽しみましょう。

 

グリーンライフイノベーションの画像1

 

ツルコケモモの誕生花・花言葉

ツルコケモモの花の拡大

 

ツルコケモモは「10月18日」の誕生花です。

ツルコケモモの花言葉は「心を癒やす」「天真爛漫」「心痛を慰める」などがあります。

 

ツルコケモモのアーティフィシャルグリーン

ツルコケモモの葉と果実
 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
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本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。

こんなメリットが!

  • 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
  • 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
  • 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
  • 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
  • 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
 

ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。

 
これはもう本物です!

グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。

 

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ツルコケモモのまとめ

ツルコケモモのピンクの花

ツルコケモモはいかがでしたか?
ツルコケモモは夏に白やピンクの花を咲かせ、秋には赤い果実を実らせる植物で、寒さに強い果樹として、クランベリーとも呼ばれて、ジュースやソースなどに用いられています。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ツルコケモモを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん
 あっちゃん