ブルーベリーの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

ブルーベリーの果実の拡大

こちらでは、ブルーベリーの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
 あっちゃん
 
 

この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

ブルーベリーとは

ブルーベリーの木

 

植物名   ブルーベリー


学 名   Vaccinium


和 名   沼酸木(ヌマスノキ)


別 名   亜米利加酸木(アメリカスノキ)


英 名   Blueberry


科 名   ツツジ科


属 名   スノキ属


 

アーティフィシャルグリーン【グリーンピース】

 

ブルーベリーの特徴

ブルーベリーの紅葉

 

ブルーベリーの野生種は樹高0.5m〜1m程、栽培品種の樹高は1.5m〜3m程になるツツジ科の落葉または半常緑低木です。日本では4月〜5月頃に開花します。

ブルーベリーの花は、「ドウダンツツジ(満天星)」に似た白色や淡紅色で、径5mm程の釣鐘形の花を下向きに咲かせます。

ブルーベリーの葉は互生する単葉で、長さ5cm〜10cm程の先端が尖った楕円形で、秋には綺麗に紅葉します。

ブルーベリーの果実は液果で、径0.5cm〜1.5cm程の球形になり、白粉を帯びて7月〜9月頃に青紫色に熟します。この果実は酸味と甘味があり、食用になります。

 

ブルーベリーの利用

ブルーベリーの果実には、カルシウム、カリウム、マグネシウム、ビタミンE、食物繊維など多くの栄養素を含み、一部の品種にはアントシアニンが豊富に含まれています。ブルーベリーの果実は酸味と甘みのバランスがよく、生食用のほか、ジャムや果実酒、ジュース、お菓子などに用いられています。

 

ブルーベリーの食用品種

ブルーベリーは数多くの品種改良により、現在では数百品種あるとも言われています。その中でも食用として利用される品種は、主に次の3系統になります。

ハイブッシュブルーベリー系統は、北アメリカ原産で、主に寒冷地や高冷地で栽培されていて、大きな果実が特徴です。寒さには強いのですが、乾燥に弱いため、北海道〜本州中部での栽培に適しています。

ラビットアイブルーベリー系統は、アメリカ東南部の原産で、他に比べて暖地栽培向きの品種で、果実が成熟する前にウサギの目のように赤くなることから名付けられました。寒冷地以外の栽培に適しています。

ローブッシュブルーベリー系統は、北欧やアメリカ北東部からカナダ東部に広く自生している野生種で、寒さに強く、樹高が小さく、果実も小さめで、酸味が強いものが多いため、生食よりも加工用として用いられます。

 
 

ブルーベリーの近縁種

ブルーベリーの近縁種で同属の果樹に「クランベリー」や「リンゴベリー」があります。クランベリーとは「ツルコケモモ(蔓苔桃)」の果実で、リンゴベリーは「コケモモ(苔桃)」の果実です。

いずれの果実も甘酸っぱく、食用として用いられますが、本種ブルーベリーの果実は青紫色になり、クランベリーやリンゴベリーは赤く熟すため、見た目が異なります。

 

ブルーベリーの詳細情報

園芸分類庭木・果樹
性質落葉または半常緑低木
開花時期4月〜5月
花色白色・淡紅色
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性普通
耐陰性普通
 
 

ブルーベリーの詳しい育て方

食用のブルーベリー

ブルーベリーは北アメリカの原産で、日本へは1951年頃に渡来し、現在では全国で生産、流通しています。可愛い花を咲かせ、果実の収穫や秋の紅葉も楽しめる樹木として庭木としてもよく植栽されています。

国内では長野県が生産量日本一で、茨城県、群馬県、東京都と続きます。輸入物は通年流通していますが、国産のブルーベリーは、6月〜9月頃に収穫され出荷されますので、美味しく食べられる旬は7月〜8月頃になります。

 

ブルーベリーの苗植え

苗の植え付けは11月〜翌2月頃が適期です。日当たりが良く風通しの良い場所が好みです。ただし、真夏の暑さで弱ってしまうこともあるため、庭植えの場合は、マルチングをしましょう。鉢植えの場合は、半日陰に移動して管理しましょう。

ブルーベリーは、「自家不結実性」という自分の花の花粉を雌しべに付けても結実しない性質がありますので、収穫を楽しむ場合は、別系統の品種を二本以上植えましょう。

用土はブルーベリー用の土を使用して植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。用土は時間と共に、徐々に土のPh(ペーハー)が酸性から弱酸性になってしまいます。ツツジ科の植物は酸性土以外では生育不良を起こすことがあります。そのため、2年〜3年に1回、酸性の土で植え替えをしましょう。

 

ブルーベリーの水やり・肥料

ブルーベリーは乾燥や水切れに弱いため、庭植え・鉢植え共に、春から秋の生育期は土が乾燥したら水やりをしましょう。特に夏の水切れで枯れてしまうことがあるため注意が必要です。また、冬の休眠期は土がしっかりと乾燥したら水やりをしましょう。

肥料は新芽が出る3月頃と、収穫が始める6月頃、お礼肥として10月頃の年3回、成分が調整されているブルーベリー用の肥料を与えましょう。

 

ブルーベリーの害虫や病気

害虫はアブラムシ・カメムシ・カミキリムシ・コガネムシ・コウモリガ・シャクトリムシ・ハマキムシなどが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまうので、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。

病気は根腐れ、灰色かび病などがあります。乾燥や水の与えすぎ、肥料の与えすぎ、土のpH(ペーハー)などにより根腐れを起こすことがあります。そのほかにもカビが原因の病気もありますので、病気の部分は枝ごと切り取りましょう。

 

ブルーベリーの剪定

ブルーベリーは前年の枝先に花芽が付き、結実しますので、花芽を落とすと花が咲かなくなってしまいます。剪定は1月〜2月頃が適期です。枝には葉芽と花芽が付いていますが、花芽の方が大きいので見分けることができます。

剪定は枝が混み合ってきたら、細い短枝が多く付いて弱々しい枝を中心に間引きましょう。細い枝にたくさんの花芽を付けている場合は、切り詰めて花芽を減らしましょう。一緒に徒長枝や枯れ枝を切り取って、風通しを良くしましょう。

 

ブルーベリーの人工受粉

ブルーベリーの花粉は、風などによって受粉するのが難しく、蜂などの昆虫が花粉を運んでくれるのですが、昆虫が少ない場合は受粉できないことがあります。そのため、果実を収穫できるように人工受粉を行いましょう。

先述の通り、ブルーベリーは、「自家不結実性」という自分の花の花粉を雌しべに付けても結実しない性質がありますので、花粉を回収する株と受粉させる株の、別系統の品種を組み合わせる必要があります。

人工受粉の手順としては、3月下旬〜4月上旬の開花した花から花粉を回収します。黒い紙などを手に乗せて、開いた花の下で構えておき、枝を軽くたたくと、白い花粉が紙の上に落ちます。

何度か繰り返して花粉を集め、それをハケや耳かきの梵天部分などで、異なる品種の花に軽く当てれば受粉できます。これを異なる品種の間で交互に行うことで、どちらも結実させることができます。

 
 

ブルーベリーの鳥対策

ブルーベリーが熟した頃、収穫しようとすると野鳥に食べられてしまうことがあります。大切に育ててきたブルーベリーの実が野鳥の被害に遭わないように、必要に応じて防鳥ネットなどをかけて被害を防ぎましょう。

 

ブルーベリーの収穫

ブルーベリーの果実は、6月〜9月頃に青紫色に熟したら収穫できます。収穫が早いと酸味を強く感じますが、しっかりと熟せば生で食べても甘みを感じます。収穫した果実はジャムやジュース、お菓子などにして楽しみましょう。

 

グリーンライフイノベーションの画像1

 

ブルーベリーの誕生木・誕生花・花言葉

ブルーベリーの花

 

ブルーベリーは「6月26日」の誕生木です。

ブルーベリーは「8月21日」の誕生花です。

ブルーベリーの花言葉は「知性」「信頼」「思いやり」「実りある人生」などがあります。

 

ブルーベリーのアーティフィシャルグリーン

ブルーベリーの果実
 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
 あっちゃん
 

本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。

こんなメリットが!

  • 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
  • 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
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  • 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
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ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。

 
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ブルーベリーのまとめ

ブルーベリーヨーグルト

ブルーベリーはいかがでしたか?
ブルーベリーは春に可愛い花を咲かせ、夏には果実が収穫でき、秋には紅葉が楽しめる庭木や果樹として、よく植栽されている人気の樹木です。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ブルーベリーを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん
 あっちゃん