造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。

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ウメモドキとは
植物名 ウメモドキ
学 名 Ilex serrata
和 名 梅擬
別 名 ウメボトケ
英 名 Japanese winterberry
科 名 モチノキ科
属 名 モチノキ属
ウメモドキの特徴
ウメモドキは樹高2m〜3m程になるモチノキ科の落葉低木です。日本では5月〜6月頃に開花します。
ウメモドキは樹皮は灰褐色で、滑らかで皮目が多くよく目立ちます。側枝は短枝化しやすく、一年枝は暗褐色で細く、短毛を密に生やします。
ウメモドキの花は雌雄異株で、径3mm程の4〜5枚の花弁を持つ淡紫色の小さな花が、葉の脇に集まって咲きます。雄花は4〜5本の雄しべと退化した雌しべがあり、雌花は中央にある緑色の子房が目立ち、その周囲を退化した雄しべが囲みます。
ウメモドキの葉は互生する単葉で、長さ3cm〜8cm程の先端が尖った楕円形で、縁には細かい鋸歯(きょし)があります。また、葉柄と葉の裏面の葉脈上には毛が生えます。
ウメモドキの果実は球形で、はじめは黄色ですが、9月〜10月頃になると赤く熟します。12月頃に落葉しても枝に残っているため、落葉後の赤い実が目立ちます。
ウメモドキの冬芽は枝に側芽が互生し、頂芽と側芽ともに長さ約1mm程とかなり小さく、4〜8枚の芽鱗に包まれています。側芽の根元には果軸がよく残り、冬芽の側にある葉痕は半円形で、維管束痕が1個あります。
ウメモドキの名前
ウメモドキという名前は、葉や花が「ウメ(梅)」に似ていることから名付けられました。別名に「オオバウメモドキ」や「ウメボトケ」があります。また、花や実が白色の品種を「シロウメモドキ」と呼び、黄色の実を付ける「キノミウメモドキ」や、葉の裏面や葉柄に毛が生えない「イヌウメモドキ」もあります。
ウメモドキの詳細情報
園芸分類 | 庭木・盆栽 |
性質 | 落葉低木 |
開花時期 | 5月〜6月 |
花色 | 淡紫色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
ウメモドキの詳しい育て方
ウメモドキは日本の原産で、本州、四国、九州に分布しています。主に山間の湿地や雑木林に自生しています。晩秋にできる赤い果実が美しく、庭木としても植栽され、盆栽や生け花の花材としても利用されています。
ウメモドキの苗植え
苗植えは、成長の止まった10月〜11月と、厳寒期が過ぎた落葉期の2月〜3月頃が適期です。日当たりの良い場所から明るい日陰が好みです。根鉢の大きさの倍の深さと幅の植え穴を掘り、腐葉土を混ぜて植え付けたらたっぷり水やりをしましょう。
ウメモドキの水やり・肥料
植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。庭植えで根付いた株は、水やりの必要はありませんが、雨が少なく土が乾燥気味のときは水やりをしましょう。
肥料は、寒肥として2月頃に緩効性化成肥料を株元にすき混みましょう。
ウメモドキの害虫や病気
害虫はカイガラムシが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまうので、見つけたら取り除き、早めに薬剤散布で防除しましょう。
病気はスス病があります。害虫の排泄物が原因でカビが発生し、葉が黒くなります。幹や果実にも広がるため黒い部分を水で洗うか、布で拭き取り、殺菌剤を散布して被害を食い止めましょう。
ウメモドキの剪定
ウメモドキは自然と樹形が整うため、こまめな剪定は必要ありません。ウメモドキはその年の春に花芽ができて、初夏に開花するため、剪定作業は、落葉している1月〜2月頃が適期です。
若木のうちはひこばえが伸びることがあるため、見つけしだい地際から切り取りましょう。剪定は徒長枝や枯れ枝、混み合った枝を基部から切り取る程度にしましょう。また、強く剪定すると、徒長枝が出やすい性質があるため、剪定する際は、短枝の先を軽く切るようにしましょう。
ウメモドキの誕生木・誕生花・花言葉
ウメモドキは「9月15日」の誕生木です。
ウメモドキは「10月6日」「11月8日」「12月7日」の誕生花です。
ウメモドキの花言葉は「知恵」「明朗」「深い愛情」です。
ウメモドキのアーティフィシャルグリーン

アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。

本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
こんなメリットが!
- 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
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- 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
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ウメモドキのまとめ
ウメモドキは葉や花の様子がウメに似ていることから名付けられ、晩秋にできる赤い果実が美しく、庭木や盆栽、生け花の花材としても楽しまれています。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ウメモドキを育ててみてはいかがでしょう!
