造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
この記事の監修者
ワケギとは
植物名 ワケギ
学 名 Allium × proliferum
和 名 分葱
別 名 フユキ
英 名 Tree onion
科 名 ヒガンバナ科
属 名 ネギ属
ワケギの特徴
ワケギは茎丈30cm程になるヒガンバナ科の球根性多年草です。ネギとタマネギ(エシャロット)の交雑種とされる野菜の一種です。
ワケギの地下部が「ラッキョウ(辣韮)」のように卵形に膨らみ、3〜5個に分かれ、黄褐色~赤褐色の鱗茎となります。
ワケギの地上部は緑色で、ネギのような細長い円筒状になり、ネギに似た香りもあります。ワケギは結実しませんので、株分けで増やします。
ワケギは、5月〜6月頃に花を咲かせます。ネギの花(ネギ坊主)のような白い花を咲かせますが、品種にもよりますが基本的にはあまり開花しません。
ワケギの食用
ワケギは、βカロテンや葉酸、ビワミンCを多く含んでいる緑黄色野菜です。ネギより粘りが少なく、香りや風味も穏やかで、辛味が少なく甘みがあります。
柔らかく細いので、細かく刻んで薬味にしたり、さっと茹でて青柳などと和えてヌタにして食べます。韓国料理のチヂミの材料にも用いられます。
ワケギの名前
一般的な「ネギ(葱)」は種で育ちますが、ワケギは鱗茎から増える野菜で、株分けで増える特徴があるため、分葱(ワケギ)と名付けられました。
また、ワケギは各地方によって呼び名が変わります。熊本県では一文字(ヒトモジ)と呼び、大分県では千本(チモト)、南九州では千本(センモト)、沖縄県ではビラなどと呼ばれています。
ワケギの詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
性質 | 多年草 |
開花時期 | 5月〜6月 |
花色 | 白色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | 弱い |
ワケギの詳しい育て方
ワケギはエチオピア、ギリシアの原産で、日本には1500年以上前に渡来したと言われています。国内では主に西日本で栽培が行われ、広島県が産地としては有名で、全国の出荷の半分以上を生産しています。
国内にも30品種以上が流通し、一年を通して出荷されていますが、一番美味しい旬の時期は、3月〜4月頃になります。
ワケギの苗植え
植え付けの適期は7月〜10月頃です。日当たりが良く風通しの良い場所で育てましょう。
プランター栽培の場合は、用土は花と野菜の培養土を使い、畑栽培の場合は、定植2週間前に苦土石灰を混ぜて耕し、1週間前に堆肥と元肥を施して再度耕しましょう。
植え付け方は、鱗茎を10cm~15cm間隔で、芽を上にして、芽の先端が土に隠れない程度に植え付けたら水やりをしましょう。
ワケギの水やり・肥料
ワケギは乾燥しすぎると育ちが悪くなってしまいますので、地植えの場合は降雨でも問題ありませんが、乾燥しているようなら水やりをしましょう。プランターの場合は、土の表面が乾いたら水やりをしましょう。
肥料は、ワケギの葉が20cm程に成長したら追肥を始めましょう。堆肥をすき込むか、有機質肥料を2週間に1回与えて、一緒に土寄せもしてあげましょう。
ワケギの害虫や病気
害虫はアブラムシやネギアザミウマが発生することがあります。害虫はウイルスを媒介するため、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
病気はベト病や黒斑病などにかかることがあります。病気にかかったワケギは取り除き、風通しを良くして、薬剤散布など被害を防除しましょう。
ワケギの収穫
ワケギの葉が20cm~30㎝程に成長したら収穫できます。株ごと収穫するか、根元から5cm程残して収穫しましょう。株元を残せば再び新芽が伸びて成長し、何度か繰り返し収穫が可能です。ワケギは乾燥に弱いので、収穫後は早めに使いましょう。
ワケギの植替え
ワケギの葉の部分が枯れてくる5月頃に鱗茎を掘り上げて、土を落として乾燥させ、ネットなどに入れて、風通しの良い場所で保管しましょう。保管した鱗茎は夏頃から植え付けできます。大きい鱗茎は分けて植え付けましょう。
ワケギの花言葉
ワケギの花言葉は「くじけない心」「夫婦円満」です。
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ワケギのまとめ
ワケギは家庭菜園の入門用の野菜として、あまり手間がかからず育てられ、何度も収穫できる緑黄色野菜として人気があります。
育てるのは比較的簡単なので、みなさんも是非ワケギを育ててみてはいかがでしょう!