オガタマノキの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

オガタマノキの花

こちらでは、オガタマノキの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
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この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

オガタマノキとは

オガタマノキの大木

 

植物名   オガタマノキ


学 名   Magnolia compressa


和 名   招霊木 / 小賀玉木


別 名   下に記載


英 名   Magnolia compressa


科 名   モクレン科


属 名   モクレン属


 

アーティフィシャルグリーン【グリーンピース】

 

オガタマノキの特徴

オガタマノキの木

 

オガタマノキは樹高10m〜15m程になるモクレン科の常緑高木です。日本に自生するモクレン科植物の中では、唯一の常緑樹です。

オガタマノキの樹皮は平滑な暗灰褐色になり、枝は暗緑色で、無毛または褐色の伏毛が生えて、枝を一周する托葉痕があります。

オガタマノキの花は、葉腋に径3cm程の両性花が1輪ずつ咲きます。花被片はふつう12枚で萼片と花弁の分化はなく、白色で基部は紫紅色を帯びます。雄しべと雌しべは多数あり、芳香があります。日本では2月〜4月頃に開花します。

オガタマノキの葉は互生し、長さ7cm〜14cm程の先端が尖った長楕円形になります。表面は深緑色で光沢があり、裏面は白色を帯びて細かな毛があり、縁は波打っています。

オガタマノキの果実は、球形の袋果が多数集まって、長さ5cm〜15cm程の房状になる集合果を形成しますが、同じモクレン属とは異なり果実は融合しません。果実は10月頃に熟すと自然に裂けて、各袋果には2〜3個の種子が含まれ、種子は赤い外層で覆われています。

 

オガタマノキの名前

オガタマノキという名前は、葉を神前に供えて神霊を招くために使われたことから「招霊(オキタマ)」といい、これが転じて名付けられたという説があります。ほかにも「トキワコブシ」という別名もあります。

オガタマノキの枝葉には微香があり、葉から香料を採取できるため小香木として、弘法大師がこれを香木として焚いたため「大師香(ダイシコウ)」という別名があります。

オガタマノキは移植や繁殖が難しく、現在では庭木としての流通はほとんどありませんが、中国原産の近縁種である「カラタネオガタマ(唐種招霊)」はあまり大きくならず、日本でも庭木としてよく植栽されています。ほかにも、春と秋の年二回開花する「四季咲きオガタマ」もあります。

 
 

オガタマノキの神話

日本神話においては、天照大神が天岩戸に隠れてしまった際に、天鈿女命がオガタマノキの枝を手にして天岩戸の前で舞ったとされ、伊勢神宮をはじめ神社仏閣の御神木とされることが多い樹木です。

オガタマノキは、常陸宮正仁親王のお印であり、1円硬貨にデザインされた枝葉は特定の植物をモデルとしていないが、オガタマノキがモデルであるとする風説があります。

 
 

天然記念物のオガタマノキ

長崎県諫早市小長井町に自生するオガタマノキは大きく、樹高は20m、道路に面する根株の幅3m、東の枝の周囲は5.4m、西の枝の周囲は7.9mあり、樹齢1000年以上で、日本一のオガタマノキと言われ、「小長井のオガタマノキ」として国の天然記念物に指定されています。

薩摩川内市永利町石神神社境内のオガタマノキは、樹高22m、幹周囲6.7m、推定樹齢は約800年程で、主幹は折損していますが、「永利のオガタマノキ」として国の天然記念物に指定されています。

 

オガタマノキの詳細情報

園芸分類庭木
性質常緑高木
開花時期2月〜4月
花色白色
栽培難易度
耐寒性弱い
耐暑性強い
耐陰性普通
 
 

オガタマノキの詳しい育て方

オガタマノキの樹皮

オガタマノキは日本の原産で、関東以西の本州、四国、九州、沖縄県に分布しています。主に丘陵帯から山地帯下部の林地に自生しています。材は良質な家具材や床材として利用されることがあり、神社仏閣の御神木として植栽されていることもあります。

 

オガタマノキの苗植え

苗植えの適期は3月〜4月頃です。半日陰でも育ちますが、日当たりで育てた方が健康で開花も多くなります。また、オガタマノキは、一度根を張ると植え替えは難しいため、植える場所をよく考えて決めましょう。植え付ける際は、根鉢を崩さないように、根が広がるために邪魔になる大きな石があれば取り除いて、掘り出した土に腐葉土や堆肥を混ぜ合わせて、根を傷つけないように植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。

 

オガタマノキの水やり・肥料

植え付けてから1年程は、土が乾いたら水やりをしましょう。根付いてしまえば降雨だけで問題ありませんが、夏場の暑い時期に土が乾燥するようであれば、たっぷりと水やりをしましょう。

肥料は2月頃に寒肥として、油かすを与えましょう。

 

オガタマノキの害虫・病気

害虫はカイガラムシが発生することがあります。食害されると観賞価値が下がったり、株が弱ってしまうため、見つけたら取り除き、薬剤を散布して防除しましょう。

オガタマノキは病気の心配は特にありません。

 

オガタマノキの剪定

オガタマノキは自然と樹形が整う樹木であり、強い剪定に弱いため、あまり剪定を必要としません。また、オガタマノキは夏頃に翌年の花芽ができるため、夏以降に剪定をすると花芽を落としていまいます。剪定は花後の4月〜5月頃が適期です。

ヤゴが出たら適宣落とし、剪定をする際は、枯れ枝や徒長枝、混み合っている枝を根本から切り落としましょう。枝を切ったら切り口に癒合剤を塗布しましょう。

 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

オガタマノキの誕生木・誕生花・花言葉

オガタマノキの花

 

オガタマノキは「3月29日」の誕生木です。

オガタマノキは「3月4日」の誕生花です。

オガタマノキの花言葉は「畏敬の念」です。

 

オガタマノキのアーティフィシャルグリーン

オガタマノキの葉
 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
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本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。

こんなメリットが!

  • 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
  • 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
  • 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
  • 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
  • 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
 

ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。

 
これはもう本物です!

グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。

 

お好みの樹木をお好みの大きさにオーダーメイドも可能で、天然木を使ったMADE IN JAPANのアーティフィシャルグリーンは個人のご自宅をはじめ、さまざまな商業施設や有名施設でも採用され、多くの方に楽しまれています。実際の施工例などもご紹介しておりますので、ぜひ下のページも御覧ください。

 
 

オガタマノキのまとめ

オガタマノキの果実

オガタマノキはいかがでしたか?
オガタマノキは花は小さく目立ちませんが、モクレン科植物の中では、唯一の常緑樹で、古来から神聖視され神社仏閣の御神木とされることが多い樹木です。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非オガタマノキを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん
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