造園業者とフローリストが監修した、植物の特徴から詳しい育て方や収穫方法など、植物の写真や誕生花、花言葉まで様々な情報をご紹介します。

コスモスとは
植物名 コスモス
学 名 Cosmos
和 名 秋桜(アキザクラ)
別 名 大春車菊(オオハルシャギク)
英 名 Cosmos
科 名 キク科
属 名 コスモス属
コスモスの特徴
コスモスは草丈1m〜3m程になる一年草です。日本では6月〜10月頃に開花し、菊と共に秋を代表する花です。
コスモスの花は6cm〜10cm程で、周囲の舌状花は8枚あり、白や黄色、赤、オレンジ、ピンクなど様々で、複色のものもあります。中央の筒状花は黄色で、葯は黄褐色があります。
また、花は一重咲きや八重咲き、舌状花が丸まったものなど多くの園芸品種が栽培されています。
コスモスの葉は対生で、二回羽状複葉で細かく裂けて、小葉はほぼ糸状になります。
コスモスの詳細情報
園芸分類 | 草花・切り花 |
性質 | 一年草 |
開花時期 | 6月〜10月 |
花色 | 白色・黄色・赤色・他 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | 弱い |
コスモスの詳しい育て方
コスモスの原産はメキシコで、日本には明治12年頃に渡来したとされています。国内では群生させた見事な光景が景観植物として数多く利用されています。
北海道の「太陽の丘えんがる公園」や、山形県の「面白山コスモスベルグ」、埼玉県の「吹上コスモス畑」、東京都の「昭和記念公園」、長野県の「黒姫高原コスモス園」、愛知県の「138タワーパーク」、大阪府の「とよのコスモスの里」、愛媛県の「大藤・黒井地コスモス園」など全国各地に数百万本のコスモスが楽しめる名所がたくさんあります。
コスモスの種まき
コスモスは夏に咲く品種と秋に咲く品種があります。夏咲き種の種は4月〜7月頃、秋咲き種は5月〜8月頃が種まきの適期です。
鉢に花用の培養土などを入れ、用土に1cm程の穴を空けて、種を2〜3粒まきます。
土を被せ、水やりをしたら、気温が20℃以上なら3〜4日で発芽します。発芽したら間引きを行い最後は1本にします。
コスモスの苗植え
コスモスは根詰まりを起こしやすいので、早めに新しい鉢に植え替えるか、地植えを行いましょう。
植えるときに根の周りの土を崩してしまうと根に傷がついて弱ってしまうので、根鉢を崩さずに植え付けましょう。
風通しのよい日なたが適しています。花用の培養土か土に元肥を施しておき、20cm〜30cm間隔で根鉢が入る大きさの穴を彫り植え付けて、たっぷりと水やりをしましょう。
コスモスの水やり・肥料
コスモスは乾燥に強く湿気を嫌います。鉢植えの場合は土が乾燥したらたっぷり水を与えましょう。地植えの場合は降雨で問題ありません。
やせた土地でも良く育つ生命力の強い花なので、あまり肥料を必要としません。鉢植えの場合のみ緩効性肥料を土の表面にパラパラ撒きましょう。
コスモスの害虫や病気
害虫はアブラムシやハダニなどです。葉や茎を食害しますので、見つけたらすぐに取り除き、薬剤を散布して駆除しましょう。
病気はうどんこ病や立枯病があります。風通しのよい場所で育成しましょう。病気の葉は取り除き、根の回りに殺菌剤を散布して被害を食い止めましょう。
コスモスの剪定
コスモスは丈が高くなりますので、高くなった茎は好きな高さで切りましょう。脇芽が分枝しますので、1本が2本、2本が4本と芽数を増やすことができ、花は芽の先端に咲きますのでバランス良く花数を増やすことができます。
花は終わったら次の花に栄養を回すため、早めに花がらを積みましょう。花びらだけでなく、花茎からハサミでカットしましょう。
コスモスの種の採取
コスモスの種は、花の中心部分にできます。種の採取は晴れた日に行います。湿気を含んでいる状態だと腐ってしまう可能性があります。
花が枯れ落ちてから周囲の花と見比べて緑色が消えていれば、種を採取できます。
採取した種は殻に包まれているので、軽く風を当てて種と殻を分けて、種だけを取り出し、日陰で数日乾燥させ、密閉容器に除湿剤を一緒に入れ涼しい場所で翌年まで保管しましょう。
コスモスの誕生花・花言葉
コスモスは「9月3日」「9月5日」「9月15日」「9月27日」「10月6日」「10月31日」の誕生花です。
コスモスの花言葉は「調和」「謙虚」「乙女の真心」です。
花言葉の由来は、コスモスの語源となるギリシア語の「kosmos」には調和や秩序という意味があり、それに由来するといわれます。
「乙女の真心」の花言葉は、コスモスの繊細で清潔感のある花姿にちなみます。
コスモスのまとめ
コスモスは秋の花として有名ですが、夏に咲く品種もあります。花はすごく綺麗で、形や色も様々あり、切り花としても人気です。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非コスモスを育ててみてはいかがでしょう!
