ハボタン(葉牡丹)の植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

紫のハボタン

こちらでは、ハボタン(葉牡丹)の植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
MIDORI
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この記事の監修者

フラワーショップ店長【ミドリ】プロフィール

ハボタンとは

ハボタンの群生

 

植物名   ハボタン


学 名   Brassica oleracea var. acephala f. tricolor


和 名   葉牡丹


別 名   花キャベツ


英 名   Flowering kale / Ornamental cabbage


科 名   アブラナ科


属 名   アブラナ属


 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

ハボタンの特徴

ハボタンの鉢植え

 

ハボタンは草丈30cm〜120cm程になるアブラナ科の一年草または多年草です。日本では4月〜5月頃に花を咲かせます。

ハボタンの葉は品種により異なりますが、ロゼット状に根生します。大きく分けて葉に葉緑体以外の色素を持たない品種と、赤キャベツ同様に色素(アントシアニン)を持つ品種があり、一定以下の低温に晒されてから出葉すると葉緑素が抜け、白やクリーム色、紫、赤、ピンク色などに色付きます。それまでに分化した葉が周縁部を緑色に縁どります。

ハボタンの花は、茎先の総状花序に付き、アブラナ科特有の淡黄色の小さな4弁花です。

 

ハボタンの名前

ハボタンという名前は、葉を「ボタン(牡丹)」の花に見立てて名付けられました。本種は結球しない古い品種の「キャベツ」や「ケール」を品種改良されたものとされ、「花キャベツ」と呼ばれることもあり、英語名は花のようなケールを意味する「Flowering kale」や、観賞用のキャベツという意味の「Ornamental cabbage」と呼ばれています。

 
 

ハボタンの品種

ハボタンには、江戸時代から続く最も古い系統の「東京丸葉系」と、明治時代に名古屋地方でケールの縮緬葉を交配した「名古屋縮緬系」、戦後に大阪で作出された、葉のフチが波状となる東京丸葉と名古屋縮緬の中間的な「大阪丸葉系」があります。

上記の3種が代表的品種で、それぞれに白と紅(赤紫色)、薄紅の3色がありましす。品種名は「紅スズメ」「白スズメ(縮緬系)」「紅ハト」「白ハト」「ツグミ(丸葉系)」などがあります。ほかにも、葉が縮れて深い切れ込みがある「くじゃく」「さんご」「かんざし」などがあり、中央部だけが紅色になる「日の丸」、葉の部分が小さな切り花用の高性種など様々な品種が誕生しています。

ハボタンは自家不和合性を持つため、他のアブラナ属近縁種植物と交雑しやすく、種取りや品種改良では注意する必要があります。また、販売されている新品種の多くは一代雑種であり、種子を採っても同じものは育ちません。

 

ハボタンの詳細情報

園芸分類草花
性質一年草・多年草
開花時期4月〜5月
花色淡黄色
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性やや弱い
耐陰性普通
 
 

ハボタンの詳しい育て方

ハボタンの葉

ハボタンはヨーロッパの原産で、日本へは江戸時代の初め頃に渡来したと言われ、日本で観賞用として品種改良された植物です。花壇に植栽されたり、正月飾りなどに用いられ、園芸植物として鮮やかな葉を鑑賞しますが、観葉植物より一年草の草花として扱われています。

 

ハボタンの種まき

ハボタンは秋の低温で発色するため、それまでに株作りをしましょう。種まきは7月〜8月頃が適期です。発芽温度は20℃前後で、発芽日数は3日〜4日程です。5cm間隔で種をまき、薄く覆土してたっぷりと水やりをしましょう。

種まきの時期が夏の高温期ですが、高温では発芽不良を起こすため、風通しのよい半日陰の涼しい場所で、水を切らさぬよう管理しましょう。ポットで発芽させる場合は、本葉が2〜3枚出た頃に混み合っているものを間引きし、1ヶ月程度育苗して、定植させましょう。

 
 

ハボタンの植え付け

苗の植え付けは10月〜11月頃が適期です。苗が小さい時期は半日陰に置いて、生長するにつれて徐々に日光によく当てるようにしましょう。生育期間中は特に日光によく当てるようにしましょう。用土は赤玉土に腐葉土を混ぜて植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。また、複数株を植え付ける時は20cm以上あけて植え付けましょう。

 

ハボタンの水やり・肥料

庭植えの場合は、降雨だけで問題ありません。鉢植えの場合は、土がしっかり乾いたら水やりをしましょう。

肥料は、5月〜8月頃まで、液体肥料を2週間に1回程度与えましょう。

 

ハボタンの害虫や病気

害虫はアブラムシ、アオムシ、ヨトウムシ、コナガなどが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまうので、見つけたらすぐに取り除き、薬剤散布で防除しましょう。

病気はうどんこ病があります。うどんこ病は葉の表面にカビの胞子が付き、白い粉をかけたようになります。梅雨の長雨に当たると病気になりやすいため、雨の当たらない場所や、風通しの良い場所で育てましょう。

 

ハボタンの花茎切り

春に開花した株の花茎を切り取ると下部から新芽が発生します。新芽は晩秋に再び色付き、樹木のような枝を出して分枝した様子が、人が踊っているようにも見える「踊りハボタン」として楽しめます。切り口が濡れたままだと、そこから腐りやすいため、雨を避けるように管理しましょう。

 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

ハボタンの誕生花・花言葉

白いハボタン

 

ハボタンは「11月27日」「12月30日」の誕生花です。

ハボタンの花言葉は「祝福」「利益」「慈愛」「愛を包む」「物事に動じない」です。

 

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ハボタンの花
 
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ハボタンのまとめ

紫のハボタン

ハボタンはいかがでしたか?
ハボタンは見た目はキャベツに似ていますが、葉が様々な色に染まり、ボタンの花のようになり、観賞用として江戸時代から栽培される「古典園芸植物」の一つです。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ハボタンを育ててみてはいかがでしょう!
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