造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
この記事の監修者
ハナニラとは
植物名 ハナニラ
学 名 Ipheion uniflorum
和 名 花韮
別 名 西洋甘菜（セイヨウアマナ）/ イフェイオン
英 名 Spring starflower
科 名 ヒガンバナ科
属 名 ハナニラ属
ハナニラの特徴
ハナニラは草丈30cm程になるヒガンバナ科の多年草です。日本では3月〜4月頃に星型の花を咲かせます。
ハナニラは地下に径1cm～2cm程の乳白色の鱗茎をもちます。
ハナニラの花は、花茎の先端に1個上向きに花を咲かせます。花は白や青い径5cm程の星型の6花弁で、甘い香りがします。
ハナニラの葉は根出して、立ち上がらずに地面に広がり、長さ10cm〜25cm程の線形で、ニラのような匂いがあります。
ハナニラの名前
ハナニラは、葉っぱや茎に傷を付けると、「ニラ（韮）」のような香りがすることから、名付けられました。また、花姿が「アマナ（甘菜）」に似ていることから、「セイヨウアマナ（西洋甘菜）」という別名もあります。
葉や香りがニラに似ていますが、ハナニラは有毒植物ですので、食べられません。また、庭植えで育てている場合、ペットなどが食べてしまわないように注意しましょう。
ハナニラの詳細情報
| 園芸分類 | 球根植物 |
| 性質 | 多年草 |
| 開花時期 | 3月〜4月 |
| 花色 | 白色・青色 |
| 栽培難易度 | |
| 耐寒性 | 普通 |
| 耐暑性 | 強い |
| 耐陰性 | 普通 |
ハナニラの詳しい育て方
ハナニラはアルゼンチンなどの南米原産で、日本には明治時代に園芸植物として入ってきたものが帰化しています。また、太陽に向かって花を咲かせるので、朝昼夜と向きを変えて動きます。
ハナニラはとても丈夫で、一度植え付けた球根は、放っておいても夏は休眠して、地中でどんどん増えて、翌春にまた咲きます。花壇や鉢だけでなく、道端でも見かける植物です。
ハナニラの球根植え
球根の植え付けの適期は9月〜11月頃です。日当たりの良い場所とアルカリ性の土を好みます。鉢植えの場合は市販の花の培養土を使い、5号鉢に10球程を目安に、3cm程の深さに植え付けましょう。
地植えの場合は、定植2週間前に苦土石灰を混ぜて耕し、1週間前に堆肥と元肥を施して再度耕しましょう。そこへ5cm程の深さに、株の間隔を10cm程空けて植え付けましょう。
ハナニラの水やり・肥料
地植えの場合は降雨で問題ありません。鉢植えは、土がしっかり乾燥してから水やりをしましょう。
肥料は開花期に、一ヶ月に2回液体肥料を与えると生育が良くなり、球根を肥大させることができます。
ハナニラの害虫や病気
害虫はアブラムシなどが発生することがあります。食害されると観賞価値が下がってしまうので、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
ハナニラは病気の心配は特にありません。
ハナニラの誕生花・花言葉
ハナニラは「2月10日」「3月26日」「4月18日」の誕生花です。
ハナニラの花言葉は「卑劣」「恨み」「耐える愛」「星に願いを」「悲しい別れ」などがあります。
「悲しい別れ」という花言葉は、青みを帯びた白い花色が、憂いを秘めた様な、どこか寂しい印象を与えることに由来すると言われています。
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ハナニラのまとめ
ハナニラは星型の可愛い花が特徴の球根植物で、他の花と寄植えにしても引き立て役になり、放っておいても咲いてくれるのでオススメです。
育てるのは比較的簡単なので、みなさんも是非ハナニラを育ててみてはいかがでしょう！