リーキの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

食材のリーキ

こちらでは、リーキの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
MIDORI
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この記事の監修者

フラワーショップ店長【ミドリ】プロフィール

リーキとは

リーキのスープ

 

植物名   リーキ


学 名   Allium ampeloprasum


和 名   西洋葱(セイヨウネギ)


別 名   下に記載


英 名   Leek


科 名   ヒガンバナ科


属 名   ネギ属


 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

リーキの特徴

収穫したリーキ

 

リーキは、ヒガンバナ科の多年草の野菜です。ヨーロッパで食べられているネギの仲間で、芳香があり香味野菜としても食べられています。

リーキは長さ15cm〜25cm程の短くて太い、筒状の白い葉鞘(ようしょう)があり、緑色の葉身部は長さ40cm〜80cm程の扁平で、竜骨稜があります。

リーキは、5月〜6月頃に花を咲かせます。花茎は1m〜2m程に伸びて、先端に大きな球形の散形花序を付けます。花は白や紫色、紅色があり、密集して丸く咲かせます。この花を俗に「ネギ坊主」と呼びます。

 

リーキの名前

リーキという名前は、英語名の「Leek」からきています。和名としては、ヨーロッパ原産であることから「西洋ネギ」や「西洋ニラネギ」と呼ばれ、フランス語の「ポワロ」や「ポロねぎ」とも呼ばれています。

 
 

リーキの食用

リーキは太さが均一で、茎がよく締まっていて、葉の部分が鮮やかな緑色のものが市場価値の高い良品とされています。

リーキは栄養価の高い緑黄色野菜として知られ、フランスでは季節毎に適した品種があるほどポピュラーな食材で、加熱すると甘味が強く増して、ねっとりとした食感と上品な風味が楽しめます。

リーキは軟白化した部分をシチュー、スープ、ポタージュ、ポトフなどの煮込み料理にしたり、オーブンを使ったグラタンなどの料理に好んで使われます。また、生のままサラダにしたり、緑色の部分も香りを活かして煮込み料理の風味付けに利用されています。

 
 

リーキの近縁種

リーキは「ネギ(葱)」の仲間ですが、同じ仲間に「ニンニク(大蒜)」があります。そのニンニクの品種と思われている野菜に「ジャンボニンニク」がありますが、これはニンニクではなく、リーキの変種です。形は大きなニンニクですが、ニンニク特有の香りは強くなく、その中でも特に香りが弱い物は「無臭ニンニク」と呼ばれています。

 

リーキの詳細情報

園芸分類野菜
性質多年草
開花時期5月〜6月
花色白色・紫色・紅色
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性普通
耐陰性弱い
 
 

リーキの詳しい育て方

リーキの畑

リーキは地中海沿岸地域の原産で、古代エジプト時代から栽培されていたと言われています。日本では主に輸入物が流通していますが、国内でも生産量は少量ですが、北海道、茨城県、長野県、新潟県、静岡県、岡山県など一部地域で栽培されています。

リーキは品種や産地により異なりますが、一番美味しい旬の時期は、11月〜翌2月頃になります。

 

リーキの種まき

ネギは秋まきもできますが、基本は春まきの冬収穫です。品種により栽培方法など異なりますが種まきの適期は3月〜4月頃で、発芽適温は15℃〜20℃です。また、発芽日数は10日〜20日程です。

畑に直播きする場合は、種まきの2週間前に、苦土石灰を混ぜながらよく耕しましょう。1週間前にたい肥と元肥を施し、再びよく耕しましょう。畝幅は60cm程、高さ10cm程度に畝を作りましょう。また、連作は避けるため、同じ畑では1〜2年は空けるようにしましょう。

条間20cm程でまき溝をつけて、1cm間隔で条播きにしたら5mm程度覆土して、たっぷりと水やりをしましょう。

 

リーキの育苗

発芽するまでは乾燥を防ぐため稲ワラや寒冷紗などで覆いましょう。発芽して苗が混み合ってきたら、株間1.5cm程に間引きましょう。種まきから1ヶ月毎を目安に野菜用の肥料を追肥しましょう。苗の太さが1cm以上になったら定植しましょう。

 

リーキの植え付け

ネギは過湿に弱いため、水捌けのいい場所が適しています。畝の中央に30cm程の深さの植え溝を掘るため、水が溜まりやすい畑の場合は、溝が地面より低くならないように40cm程の高畝を立てておきましょう。

育苗したリーキは、根を傷めないように移植ゴテで苗を掘り起こして、1本ずつに分けましょう。畝の中央に深さ30cm程の植え溝を掘り、溝に堆肥と肥料を入れて、株間5cm間隔で、1本ずつ壁に立てかけるように苗を置いて、根の部分に2cm程度土を被せましょう。

 

リーキの追肥・土寄せ

リーキは生長に合わせて土寄せすることで、葉鞘部が白く長くなります。土寄せをしっかり行って軟白部分を育てることが、品質の良いリーキを育てるポイントです。追肥と土寄せは、成長に合わせて計3回行いましょう。また、ネギの分蘖部に土が入ると、生育が極端に悪くなったり、腐敗することがあるため、土寄せはをする際は分蘖部の5cm程度下までにしましょう。

追肥と土寄せは、リーキを立てかけた反対側の畝の肩の土に追肥を施して、肥料と土を混ぜながら溝に入れましょう。1回目の土寄せは、植え付けから1ヶ月後に行い、2回目はその1ヶ月後、3回目は収穫の30日前に肥料を混ぜないで、土寄せだけ行いましょう。また、土寄せの際に雑草が生えているかこまめにチェックして、除草してあげましょう。

 

リーキの害虫や病気

害虫はネギアザミウマ、ネギアブラムシ、ネギコガ、ネギハモグリバエ、ヨトウムシ、ナメクジ、アブラムシなどが発生することがあります。食害されると味が落ちたり、株が弱ってしまうため、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。

病気は黒斑病、さび病、べと病、軟腐病、ウイルス病などがあります。さび病は、低温で雨が多い時期に発生するカビの伝染性の病気です。葉の表面にオレンジ色のやや膨らんだ小さな斑点が多数出てきて、しばらくすると破れて、粉状の胞子が飛散します。発病した葉は処分して、薬剤散布で防除しましょう。

 

リーキの収穫

リーキの収穫は、最後の土寄せから1ヶ月程度、軟白化した部分が20cm程度になったら、太いものから順に収穫しましょう。リーキは、寒さに当ててから収穫することで甘みが増して美味しくなります。収穫は、畝の端からクワやスコップで土を崩して、必要な分だけ掘り取りましょう。収穫の際、軟白部を折ったり、傷めないように注意しましょう。

 

グリーンライフイノベーションの画像2

 
 
 

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リーキの花
 
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リーキのまとめ

リーキの輪切り

リーキはいかがでしたか?
リーキは西洋ネギと呼ばれるネギの仲間で、フランスなどヨーロッパではポピュラーな食材で、加熱すると甘味が強く、ねっとりした食感と上品な香りが人気の野菜です。
育てるのはコツがいりますが、みなさんも是非リーキを育ててみてはいかがでしょう!
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