ミョウガの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

ミョウガの収穫

こちらでは、ミョウガの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
MIDORI
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この記事の監修者

フラワーショップ店長【ミドリ】プロフィール

ミョウガとは

収穫したミョウガ

 

植物名   ミョウガ


学 名   Zingiber mioga


和 名   茗荷


別 名   下に記載


英 名   Myoga


科 名   ショウガ科


属 名   ショウガ属


 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

ミョウガの特徴

ミョウガの花

 

ミョウガは草丈40cm〜100cm程になるショウガ科の多年草です。日本では野菜として栽培され、食用とされています。

ミョウガの葉は、茎の両側に3〜4枚ずつ互生して、長さ20cm〜30cm程の先端が尖った楕円形です。地上部に見える葉を伴った茎状のものは偽茎です。

ミョウガの花は8月〜10月頃に開花します。地下茎の節部から花茎を生じて、その先に花穂を付けます。花穂は多数の包葉が左右2列に重なり、長さ5cm〜7cm程でやや扁圧状となります。包葉の間から淡黄色の一日花を一つずつ開き、3花弁で、雄しべと雌しべは1個ずつです。

ミョウガは稀に結実して、果実は萌果で卵形になり、縦に裂開します。果皮は内側が鮮赤色で、白い仮種皮に包まれた黒い球形の種子があります。

 

ミョウガの名前

ミョウガという名前は、もともと日本では「めが」と称されていました。「めが」は「芽香」の意である説と、「ショウガ(生姜)」に転訛した「兄香(せのか)」に対応する「妹香(めのか)」が転訛したという説があります。

英語名では、和名のままに「Myoga(ミヨガ)」と呼ばれますが、日本のショウガを意味する「Japanese Ginger(ジャパニーズ・ジンジャー」という異名もあります。

 

ミョウガの食用

ミョウガの薬味

ミョウガは日本原産の香味野菜で、固く締まった蕾の部分(花穂)には爽快な香りがあり食用とします。日本の夏には欠かせない食材で、香りと歯触りが好まれて酢漬けにしたり、刻んで薬味や汁の実にして食べられています。

ミョウガには夏に出回る小型の「夏みょうが」と、秋に出回る大きめの「秋みょうが」があります。花が出た花付きミョウガは、料理の飾りとして使われています。

独特の香りとほのかな辛味が好まれ、麺類や冷奴の薬味など香辛菜として利用されたり、天ぷらや酢の物、味噌汁の具、刺身のつま、酢漬けなど独立した食材としても用いられています。農家では「サンショウ(山椒)」「ミツバ(三つ葉)」と並び、果樹園や庭、屋敷林の木陰に、薬味用として育てておく代表的な植物であります。

若芽を軟白栽培して、弱光で薄紅色に着色したものを「みょうがだけ」と呼び。「みょうがだけ」は汁物や酢の物などにして食べられています。また、地面から出た花穂が花開く前のものは「みょうがの子」と呼ばれています。

奈良県の吉野地方ではミョウガの新芽や葉を「たこな」と呼び、葉で鯖寿司を包んだ「たこな寿司」が作られています。一部地方では、みょうがぼち(岐阜県)、みょうが饅頭(熊本県)、釜焼き餅(鳥取県東部)といった、ミョウガの葉を使った菓子が食べられています。

 
 

ミョウガの薬用

ミョウガには、消化促進、利尿の効果があると言われています。一般には、蕾を刻んで味と香りを楽しむ薬味として利用されますが、薬用的な使い方としては、根茎をすり下ろした汁を湿布材として凍傷の患部に貼る用法があり、ミョウガの煮汁はしもやけ治療の民間療法に用いられています。また、茎や葉を乾燥させたものを浴湯料として疲労回復に役立てる方法が知られています。

 

ミョウガの詳細情報

園芸分類野菜
性質多年草
開花時期8月〜10月
花色淡黄色
栽培難易度
耐寒性普通
耐暑性強い
耐陰性普通
 
 

ミョウガの詳しい育て方

ミョウガの葉

ミョウガは東アジアの原産で、日本、台湾、韓国にも自生しています。日本では野菜として栽培されていますが、食用にするのは日本だけです。花穂がふっくらとしてツヤがあり、先端から花蕾が出ていないものが市場価値の高い良品とされ、高知県が生産量日本一で、ほかに奈良県や秋田県でも栽培されています。

一年を通して流通していますが、6月〜8月頃に収穫されるものが「夏みょうが(早生種・中生種)」、8月〜10月頃に収穫されるものが「秋みょうが(晩生種)」として旬の時期となります。

 

ミョウガの植付け

植付けの適期は2月〜4月頃です。日差しが強いと葉焼けを起こして枯れてしまうこともあるため、半日陰や木陰が適しています。2月前後には地下茎が出回り、春頃には苗がホームセンターなどに出回りますので、それを植え付けましょう。

発芽温度は15℃〜25℃で、生育適温は20℃〜25℃、発芽日数は1ヶ月程です。

プランター栽培は、60cm以上の深型のプランターに1〜2株が目安です。用土は「野菜の培養土」を使用しましょう。

畑栽培では、植え付ける2週間前に苦土石灰を混ぜて耕し、1週間前に堆肥を混ぜて再度耕しましょう。植付けは幅80cm、 高さ15cm程の畝に、株間30cm~40cm間隔、深さ5cm程で根茎を植え付けましょう。植え付け後にたっぷり水を与え、その後もできるだけ乾燥させないようにしましょう。

 

ミョウガの土寄せ

ミョウガは根が地上に露出すると日光で根を傷めてしまい、生育不良の原因になってしまいます。タイミングよく株元に土を寄せておきましょう。根元周りの用土が減ってきたと感じたら、株周りの固くなった用土の表面を軽くほぐしてから株元に寄せておきましょう。プランター栽培では用土が減ってきたら新しい用土を足しましょう。

 
 

ミョウガの水やり・肥料

ミョウガは極度の乾燥を嫌います。植え付け後の約1週間は、水切れしないように用土の表面が乾いたタイミングでこまめに水やりをしましょう。その後は用土の表面が乾いたタイミングで水やりをし、夏の乾燥時期もこまめに水やりをして、乾燥を防ぐため敷き藁をしましょう。

肥料は、植え付けてから2~3週間が経って、草丈が20cm~30cm程になる頃に1回目を施し、その1ヶ月後に2回目を施しましょう。その後、地上部が枯れてきたら、翌年に向けて3回目の追肥を施しておきましょう。

 

ミョウガの害虫や病気

害虫はヨトウムシ、ハダニ、アワノメイガ、センチュウ類、アオバハゴロモなどが発生します。苗が小さいうちは害虫が発生しやすく、食害されると株が弱ってしまうため、見つけたら取り除き、必要な場合は薬剤を散布して駆除しましょう。

病気は葉枯れ病、いもち病、根茎腐敗病、班葉病、紋枯れ病などがあります。強い日当たりや、葉が込み合って風通しの悪い場所、乾燥しすぎなどが病気の原因になるため、これらを対策することである程度予防できます。

 

ミョウガの収穫

苗の植え付けから4月程で収穫期を迎えます。夏ミョウガは6月〜8月頃、秋ミョウガは8月〜10月頃です。開花が始まる直前の蕾の状態が収穫のタイミングです。花が咲いてしまった後は風味が落ちるので、その前に収穫しましょう。

収穫はハサミやナイフで根元から切り取るか、手で折り取って収穫しましょう。冬になると地上部は枯れてしまいますが、地下根は生きています。追肥を与えておけば翌年の春には芽吹きます。

 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

ミョウガの誕生花・花言葉

ミョウガの開花

 

ミョウガは「9月2日」の誕生花です。

ミョウガの花言葉は「忍耐」です。

 

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ミョウガの花
 
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ミョウガのまとめ

食用のミョウガ

ミョウガはいかがでしたか?
ミョウガは日本の夏には欠かせない食材として、爽快な香りと歯触りが好まれ、酢漬けにしたり、刻んで薬味や汁の実にして食べられています。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ミョウガを育ててみてはいかがでしょう!
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