ニチニチソウ(日々草)の植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

ニチニチソウの花と葉

こちらでは、ニチニチソウ(日々草)の植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
MIDORI
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この記事の監修者

フラワーショップ店長【ミドリ】プロフィール

ニチニチソウとは

大きく育ったニチニチソウ

 

植物名   ニチニチソウ


学 名   Catharanthus roseus


和 名   日々草


別 名   日々花(ニチニチカ)/ ビンカ


英 名   Madagascar periwinkle


科 名   キョウチクトウ科


属 名   ニチニチソウ属


 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

ニチニチソウの特徴

ニチニチソウの白い花

 

ニチニチソウは草丈10cm〜100cm程になるキョウチクトウ科の多年草です。原種は匍匐性の小低木とされています。

ニチニチソウの樹皮は淡灰色で、基部は普通木質になります。茎は円柱形で、縦に尾根又は狭い翼があり、若いときは短毛があります。

ニチニチソウの葉は十字対生で、長さ3cm~9cm程の長楕円形または披針形になります。2〜4個の托葉が付き、全縁です。

ニチニチソウの花は、6月〜10月頃まで開花します。花は葉腋に径4cm〜5cm程の花を単生または対に付けます。花の内面には短毛があり、口部の舌と雄しべの付く下には剛毛質の輪があります。花冠は5裂して、花色は白、ピンク、赤、赤紫などがあり、中心だけ色が違うものもあります。

ニチニチソウの果実は2個の袋果で、長さ2cm〜5cm程の線状円柱形になり、直立して縦に尾根があります。果実は緑色で、黒色の種子が多数入っています。

 

ニチニチソウの名前

ニチニチソウという名前は、初夏から晩秋まで、1日毎に次々と花が咲く様子から「日々草(にちにちそう)」と名付けられました。似ている名前の花に「ヒャクニチソウ(百日草)」という植物がありますが、こちらはキク科なので全く別種の植物です。本種は「ビンカ」という名前でも流通しています。また、日本では近縁種の「ツルニチニチソウ(蔓日々草)」が知られています。

 
 

ニチニチソウは有毒植物

ニチニチソウには、「ビンカアルカロイド」と総称される、10種類以上のアルカロイドが、全草に含まれる有毒植物です。そのうち、ビンクリスチンとビンブラスチンには、細胞分裂阻害作用があり、抵抗剤として用いられますが、脱毛などの副作用があるため、素人の利用は危険です。間違って食べてしまうと心機能障害、痙攣、筋肉麻痺、嘔吐などの症状があるため注意しましょう。

 

ニチニチソウの詳細情報

園芸分類草花
性質多年草
開花時期6月〜10月
花色白色・ピンク色・他
栽培難易度
耐寒性弱い
耐暑性普通
耐陰性やや弱い
 
 

ニチニチソウの詳しい育て方

ニチニチソウの赤い花

ニチニチソウはマダガスカルの原産で、日本には1780年頃に渡来したと言われています。熱帯各地では多年草ですが、温帯では一年草として栽培されています。日本では露地で越冬できないため、一年草として扱われますが、品種が豊富で毎年新品種が作られています。

 

ニチニチソウの種まき

種まきの適期は5月〜6月頃で、発芽適温は20℃〜25℃です。また、発芽日数は10日〜14日程です。ポットに2〜3粒の種をまいたら、しっかり覆土して水やりをしましょう。発芽するまでは新聞紙などで覆い、乾かさないように管理しましょう。

発芽したら日当たりの良い環境で管理し、本葉が2〜3枚になったら間引きをして、1〜2本立ちにして定植しましょう。薄めた液体肥料を与えて、本葉が6〜8枚になったら、摘芯をしましょう。

 
 

ニチニチソウの植え付け

苗の植え付けは4月〜6月頃が適期です。日当たりの良い場所を好みます。用土は花と野菜の培養土を使って、株間を広く空けて浅植えにしたら、たっぷりと水やりをしましょう。鉢植えの場合は、6号鉢〜10号鉢に1苗を目安にしましょう。

 

ニチニチソウの水やり・肥料

ニチニチソウは過湿に弱いため、土が濡れているときは水は与えないようにしましょう。庭植えの場合は、降雨だけで問題ありませんが、夏場などしっかり乾燥した場合は水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土がしっかり乾いてから水やりをしましょう。

肥料は与えなくても、枯れることはありませんが花が減ってしまいます。花数を増やすために、開花時期に液肥を週1回与えましょう。

 

ニチニチソウの害虫や病気

害虫はアブラムシ、ハダニなどが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまうので、見つけたらすぐに取り除き、薬剤散布で防除しましょう。

病気はうどんこ病があります。うどんこ病は葉の表面にカビの胞子が付き、白い粉をかけたようになります。梅雨の長雨に当たると病気になりやすいため、雨の当たらない場所や、風通しの良い場所で育てましょう。

 

ニチニチソウの切り戻しと花柄摘み

苗の葉っぱが8枚以上になったら、一番伸びている芽の先を切ってあげる摘芯をして脇芽を出させましょう。脇芽が出ると株にボリュームが出て、株が大きくなり、花数が増えます。梅雨時期に切り戻して茎を短くすることで、風通しを良くして、蒸れによる病気の発生を防ぐ効果もあります。

花後、花びらは自然に落ちた後に、萼や花柄が長く残ります。こぼれ種でも翌年開花しますが、それを放置すると病気の発生源になるため、こまめに取り除きましょう。

 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

ニチニチソウの誕生花・花言葉

ニチニチソウのピンクの花

 

ニチニチソウは「7月16日」「7月30日」の誕生花です。

ニチニチソウの花言葉は「優しさ」「生涯の友情」「楽しい思い出」などがあります。

 

お花のある生活

ニチニチソウの開花
 
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ニチニチソウのまとめ

ニチニチソウの花と葉

ニチニチソウはいかがでしたか?
ニチニチソウは初夏から秋にかけて長期間開花する品種で、花色や咲き方など品種も豊富にあり、花壇などの寄植えなどにもよく利用されています。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ニチニチソウを育ててみてはいかがでしょう!
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