造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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ミヤマシキミとは
植物名 ミヤマシキミ
学 名 Skimmia japonica
和 名 深山樒
別 名 億両(オクリョウ)/ スキミア
英 名 Japanese skimmia
科 名 ミカン科
属 名 ミヤマシキミ属
ミヤマシキミの特徴
ミヤマシキミは樹高60cm〜120cm程になるミカン科の常緑低木です。日本では4月〜5月頃に花を咲かせます。
ミヤマシキミの花は雌雄異株で、雄花雌花どちらも枝先に出ます。花は白色の香りがある径1cm程の4弁花が密に付き、長さ2cm~5cm程の円錐花序を作ります。
ミヤマシキミの葉は互生する単葉で、枝先に輪生状に集まって付き、長さ6cm〜12cm程の倒披針状長楕円形となります。葉の表面には光沢があり、裏面には油点があります。
ミヤマシキミの果実は、径8mm〜10mm程の球形の核果で、12月頃に赤く熟し、翌2月頃まで枝に残ります。
ミヤマシキミの毒性
ミヤマシキミは、葉や果実にアルカロイドのスキミアニンやジクタムニンなどの有毒成分が含まれていますので、食べると痙攣を伴う中毒症状を引き起こしますので、食べないように注意してください。
ミヤマシキミの縁起物
ミヤマシキミは秋から冬にかけて、鮮やかな赤い実を付ける樹木で、「センリョウ(千両)」や、「マンリョウ(万両)」と並び縁起の良い樹木とされていますが、センリョウやマンリョウに比べて実が大きく、数も多いことから、「億両(オクリョウ)」という別名があります。
また、お正月の縁起物として用いられ、同じ様な赤い実を付け、似たような別名を持つ樹木に「アリドオシ(一両)」、「ヤブコウジ(十両)」、「カラタチバナ(百両)」などがあります。
ミヤマシキミの名前
和名「ミヤマシキミ(深山樒)」は、深い山中に生え、葉の様子が「シキミ(樒)」に似ていることから名付けられたと言われていますが、本種の方が葉が大きく、花や実も全く異なり、基本的には似ていません。また、本種はミカン科の植物で、シキミはマツブサ科の植物なので、全くの別種の植物です。
クリスマスシーズンになると、鉢植えのミヤマシキミが「スキミア」という名前で流通しています。これは、日本のミヤマシキミがヨーロッパで品種改良されたもので、様々な品種があり、蕾や花、果実が特徴的です。
ミヤマシキミとよく似た植物
ミヤマシキミとよく似た植物に「ツルシキミ(蔓樒)」があります。ミヤマシキミを基本種として、多雪地帯に対応した変種になります。どちらもよく似ていますが、ツルシキミは葉が小さく、茎の下部が地を這って伸びるため見分けられます。
ミヤマシキミの詳細情報
園芸分類 | 庭木 |
性質 | 常緑低木 |
開花時期 | 4月〜5月 |
花色 | 白色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
ミヤマシキミの詳しい育て方
ミヤマシキミは日本、台湾が原産で、国内では東北南部以南の本州、四国、九州に分布し、林の木陰などに自生しています。庭木や生け垣など、観賞用として植栽されています。
ミヤマシキミの苗植え
苗植えの適期は3月〜4月頃です。強い直射日光に当たると弱ることがあるので、半日陰が適しています。用土は水持ちの良い土が適していますので、赤玉土に腐葉土を混ぜたものを使い、植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。
ミヤマシキミの水やり・肥料
庭植えの場合は根付いたら降雨だけで問題ありませんが、乾燥が続くようであれば水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾燥したら、たっぷりと水やりをしましょう。
肥料はあまり必要としませんが、株を大きくするために、春から秋にかけて液肥を二週間に一回程度与えましょう。
ミヤマシキミの害虫や病気
害虫はアブラムシ、カイガラムシなどが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまうので、見つけたら早めに取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
ミヤマシキミは病気の心配は特にありません。
ミヤマシキミの剪定
ミヤマシキミは成長が遅く、樹形もあまり乱れませんので、基本的に剪定の必要はありませんが、徒長枝や枯れ枝などが気になるようであれば、切り戻しましょう。
ミヤマシキミの誕生木・誕生花・花言葉
ミヤマシキミは「10月9日」の誕生木です。
ミヤマシキミ(スキミア)は「1月24日」「10月31日」の誕生花です。
ミヤマシキミ(スキミア)の花言葉は「清純」「寛大」です。
ミヤマシキミのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
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- 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
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ミヤマシキミのまとめ
ミヤマシキミは、センリョウ(千両)やマンリョウ(万両)などと同様に、赤い実を付ける樹木として、お正月の縁起物や、庭木などに用いられます。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ミヤマシキミを育ててみてはいかがでしょう!