カモミールの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

カモミールの花の拡大

こちらでは、カモミールの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
MIDORI
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この記事の監修者

フラワーショップ店長【ミドリ】プロフィール

カモミールとは

カモミールの群生

 

植物名   カモミール


学 名   Matricaria recutita


和 名   加密列(カミツレ)


別 名   カモマイル / カモミーユ


英 名   Chamomile


科 名   キク科


属 名   シカギク属


 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

カモミールの特徴

カモミールの筒状花

 

カモミールは草丈60cm程になるキク科の一年草です。フランスやドイツでは薬用植物として利用されるハーブの一種です。

カモミールは3月〜6月頃に、茎の先端に散房花序になって、径2cm〜3cm程の花をたくさん咲かせます。花床は長円錐形で裸出していて、周りに1列に並んだ白い舌状花で囲まれ、中央に盛り上がった鮮やかな黄色い筒状花からなり、中は空洞です。

カモミールの葉は互生し、長さ4cm〜7cm程で、不規則に2回又は3回羽状に分裂し、裂片は短い紐状で「コスモス」に似た葉の形をしています。

カモミールの果実はすごく小さい痩果で、片面に縦に並ぶ5本の筋があります。

 

カモミールの利用方法

カモミールは株全体に甘い芳香があり、花には「リンゴ(林檎)」の果実に似た強い芳香があります。ハーブティーにして飲まれるほか、入浴剤やポプリにも使われています。

カモミールの精油は、主に薬用や、化粧水に利用されています。地上部の茎葉、特に花に、良い香りがする精油を含んでいます。

今から4千年以上前のバビロニアでは、既に薬草として用いられていたと言われ、ヨーロッパで最も歴史のある民間薬とされています。

フランスでは薬草といえばカモミールというほどよく知られ、スイスやドイツでも風邪、頭痛、下痢などに効果があると言われ、ほかにも健胃・発汗・消炎作用があるとも言われています。

 

カモミールのアレルギーに注意

カモミールはキク科の植物ですので、キク科アレルギーを持つ人は、アレルギー反応を起こす場合もありますので、飲用や使用を避けましょう。

 
 

カモミールのコンパニオンプランツ

カモミールと一緒に作物などを植えることで、害虫被害を減らしたり、風味を増したりといった良い効果を生み出すコンパニオンプランツとしても利用されています。

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カモミールの詳細情報

園芸分類ハーブ
性質一年草
開花時期3月〜6月
花色白色・黄色
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性弱い
耐陰性普通
 
 

カモミールの詳しい育て方

カモミールの茎と花

カモミールは北ヨーロッパ、西アジア原産で、日本でも広く普及していて、庭植えの種が飛び、野生化しているものもたくさんあります。

また、岐阜県大垣市が生産量日本一で、年に一度の収穫期に「大垣カミツレ祭」を開催し、収穫体験やエキスの抽出体験などができます。

 

カモミールの種まき

種まきの適期は3月〜5月と、9月〜10月頃で、発芽温度は20℃です。用土は水はけの良い土が好みなので、市販のハーブ用培養土などを使用しましょう。

重ならないように種をまいたら薄く覆土して、たっぷり水やりをしましょう。日当たりの良い場所で乾燥させないように管理しましょう。発芽日数は7日〜10日程で、本葉が2〜3枚出てきたら混み合った芽を間引きましょう。

 

カモミールの苗植え

苗植えの適期は4月〜5月と、9月〜10月頃です。ポットから根鉢を崩さないように取り出し、浅めに植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。

カモミールを地植えする場合、酸性土壌を嫌いますので、植え付ける2週間程前に、土に苦土石灰を混ぜ、1週間前に堆肥を混ぜ込んで、植付けの際に元肥として緩効性化成肥料を混ぜて植え付けましょう。

 

カモミールの水やり・肥料

カモミールは多湿に弱いので、乾燥気味に管理しましょう。鉢植えの場合は、土がしっかり乾燥したら水やりをしましょう。地植えの場合は、根付いたら降雨だけで問題ありません。

肥料が多いと香りが弱くなることがありますので、元肥として、植付けの際に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおけば、追肥は必要ありません。

 
 

カモミールの害虫や病気

害虫は、アブラムシが発生することがあります。食害されると香りが弱くなってしまうので、見つけたらすぐに取り除き、風通しを良くしましょう。酷い場合は薬剤散布で防除しましょう。

カモミールは病気の心配は特にありません。

 

カモミールの剪定

カモミールは湿気に弱いので、成長して茎葉が茂って、株が蒸れると弱ってしまうことがあります。茎葉が重なっている部分を切り取って、風通しを良くしましょう。

 

カモミールの収穫

カモミールの収穫は花が終わった後、花びらが反り返って中央部分が盛り上がった時が収穫の時期です。

乾燥させてお茶にするのは花芯の黄色の部分です。花を収穫したら、花びらを取り、水洗いして、風通しの良い日陰で1週間程乾燥させましょう。

 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

カモミールの誕生花・花言葉

カモミールの群生

 

カモミールは「2月14日」「3月14日」「11月3日」の誕生花です。

カモミールの花言葉は「清楚」「あなたを癒やす」「苦難に耐える」「逆境で生まれる力」などがあります。

「苦難に耐える」や、「逆境で生まれる力」の花言葉は、カモミールには耐寒性があり、雨風に強く、踏まれても立ち上がる生命力の強さに由来して付けられたと言われています。

 

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カモミールのまとめ

カモミールのハーブティー

カモミールはいかがでしたか?
カモミールは万能薬として知られ、リンゴのような芳香があるハーブの一つです。花は一つでも可愛いですが、群生している光景も魅力的です。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非カモミールを育ててみてはいかがでしょう!
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