造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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チャイブとは
植物名 チャイブ
学 名 Allium schoenoprasum
和 名 蝦夷葱(エゾネギ)
別 名 西洋浅葱(セイヨウアサツキ)
英 名 Chives
科 名 ヒガンバナ科
属 名 ネギ属
チャイブの特徴
チャイブは草丈30cm程になるヒガンバナ科の多年草です。主にハーブとして用いられ、栄養豊富な緑黄色野菜としても親しまれています。
チャイブは5月〜7月頃に花を咲かせます。花茎の先端に淡い紅紫色の6花弁を多数、球形に付けます。
チャイブの葉は、幅3mm〜5mm程の細長い円筒形で、脈に沿って半円形の突起があります。
チャイブの食用
チャイブは、カロテンを豊富に含む緑黄色野菜のひとつで、ネギの芳香成分を多く含むことから、「ネギ(葱)」と同じ香りがします。この成分(硫化アリル)にはビタミンB1と結合して、糖質をエネルギーに変えやすくする作用があります。
チャイブの葉は、サラダやスープに利用され、ネギと同様に和食の薬味としても使用されています。薬味としては、食欲増進効果もあります。また、花も食用になります。
西洋料理では、主に刻んで料理にふりかけて調味料として使われます。豊富に含まれるカロテンは、油で炒めてから使うと体内での吸収が良く、ハーブとしても用いられます。
チャイブとアサツキ
チャイブは、アサツキと混植すると交雑しやすく、簡単に雑種ができます。また、チャイブには「セイヨウアサツキ」という別名があるように、「アサツキ(浅葱)」とよく似ていますが、分類上はチャイブが基本種になり、アサツキは変種になります。
見分け方としては、チャイブには鱗茎がなく、冬になると地上部は枯れますが、休眠はしません。これに対して、アサツキには鱗茎があり、夏になると休眠する特徴があります。
チャイブのコンパニオンプランツ
チャイブと一緒に作物などを植えることで、害虫被害を減らしたり、風味を増したりといった良い効果を生み出すコンパニオンプランツとしても利用されています。
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チャイブの詳細情報
園芸分類 | 野菜・ハーブ |
性質 | 多年草 |
開花時期 | 5月〜7月 |
花色 | 紅紫色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
耐陰性 | 普通 |
チャイブの詳しい育て方
チャイブは地中海原産で、ヨーロッパでは古くから野菜(ハーブ)としていろいろな料理に使用されています。日本でも食用としてだけでなく、観賞用にも栽培されています。
チャイブの種まき
種まきの適期は3月〜5月頃です。育苗ポットや畑に種をばらまき、薄く覆土したらたっぷり水やりをして、光を当てないように新聞紙などを上から被せましょう。
日が当たらないように管理し、乾燥しないように水やりをしましょう。発芽温度は20℃前後で、発芽日数は7日〜14日程です。発芽したら混み合う所を間引き、草丈が10cm程度になったら3本束にまとめ、10cm~20cm間隔に植え替えましょう。
チャイブの苗植え
苗植えの適期は4月〜5月頃です。日向から明るい半日陰で管理しましょう。鉢植えの場合は、ハーブ用の培養土を使用し、地植えの場合は、定植2週間前に苦土石灰を混ぜて耕し、1週間前に堆肥と元肥を施して再度耕しましょう。
植え付ける際は、3株を1束にして、株の間隔を20cm程空けて、植え付けましょう。植え付け後はすぐに水やりをせず、葉がしおれてきたら水やりをしましょう。
チャイブの水やり・肥料
土が乾いているようであれば水やりをしましょう。乾燥が続くと、葉っぱがしおれてきますので、極端に乾燥する前に水やりをしましょう。
チャイブは肥料を好む植物で、肥料が切れると葉が黄色っぽくなりますので、肥料切れを起こさないよう、春~秋の生育期は1ヶ月に1回、1株につき小さじ1杯程の緩効性化成肥料を施しましょう。
チャイブの害虫や病気
害虫はネギアブラムシなどが発生することがあります。ネギ類を好む黒っぽいアブラムシで、繁殖サイクルが早く、放っておくと大量発生してしまいます。見つけたら殺虫剤を散布して駆除しましょう。
チャイブは病気の心配は特にありません。
チャイブの収穫
草丈が20cm程になったら収穫できます。葉が出ているうちは、いつでも収穫可能です。株元から3cmくらいを切り取り収穫しましょう。収穫後は、新しい葉が出てきますので、繰り返し収穫できます。
チャイブは、花が咲くと葉が固くなり、風味が落ちてしまうので、葉を収穫する場合は、花芽は摘み取りましょう。花や種を収穫する場合は、株を分けて育てましょう。
花の収穫は、花茎の根元から切り取って収穫し、乾燥させればドライフラワーとしても楽しめます。また、花を収穫した株は、株元から3cm程で切り戻すことで、新しい葉が伸びてきます。
チャイブの冬越し
チャイブは冬になると、地上部分は枯れて無くなりますが、根は休眠せずに生きていますので、乾燥しすぎないように水やりをしましょう。
チャイブの誕生花・花言葉
チャイブは「6月2日」の誕生花です。
チャイブの花言葉は「忠実」「素直」「柔軟性」です。
お花のある生活
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チャイブのまとめ
チャイブはいろいろな料理や、観賞用としてだけでなく、コンパニオンプランツとしても人気の野菜(ハーブ)です。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非チャイブを育ててみてはいかがでしょう!