造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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インドボダイジュとは
植物名 インドボダイジュ
学 名 Ficus religiosa
和 名 印度菩提樹
別 名 天竺菩提樹(テンジクボダイジュ)
英 名 Bo tree
科 名 クワ科
属 名 イチジク属
インドボダイジュの特徴
インドボダイジュは樹高20m〜30m程になるクワ科の常緑高木です。日本では観葉植物として楽しまれています。
インドボダイジュの樹皮は灰白色で裂け目が入り、樹齢を重ねるとほかのイチジク属のように気根を生じます。
インドボダイジュの葉は互生する単葉で、長さ10cm~18cm、幅8cm~12cm程の先端が尾状に長く伸びる広卵形です。葉の縁は全縁で、葉柄は長さ6cm〜10cm程あります。
インドボダイジュの花は、「イチジク(無花果)」などと同じように、葉腋などに「花のう」が付く幹生花となります。花は花のうの内側に付くため、ほかのイチジク属と同様に花は見えません。
花のうは径1cm〜1.5cm程の偏球形で、赤紫色に熟して紅色の斑点があります。この種子は、鳥によって拡散され、木や岩の上にも着床して育ちます。
インドボダイジュの文化
インドボダイジュは、釈迦がこの木の下で瞑想し、悟りを開いたとされ、仏教徒の間では神聖視されている樹木です。その釈迦が悟りを開いたと言われている木は、インドのブッダガヤーにあり、仏教徒の巡礼地となっています。
ボダイジュと呼ばれる樹木は複数ありますが、本種インドボダイジュが本家です。しかし、日本では中国原産の「ボダイジュ(菩提樹)」が先に渡来して、広まっていたため、インドボダイジュと呼んで区別しています。そのため、日本の仏教寺院ではインドボダイジュの代わりにボダイジュが植栽されています。
本種インドボダイジュと、ボダイジュは葉が似ている樹木ですが、インドボダイジュはクワ科であり、ボダイジュはアオイ科なので、全く別種の樹木です。また、インドボダイジュは寒さに弱いため、日本では露地植えではなく観葉植物として流通しています。
・本種インドボダイジュは、「ムユウジュ(無憂樹)」、「シャラソウジュ(沙羅双樹)」とともに仏教三大聖樹と呼ばれ、神聖視されています。
・「ムユウジュ(マメ科)」は、釈迦が生まれた場所にあった木と言われています。
・「インドボダイジュ(クワ科)」は、釈迦がこの木の下で悟りを開いたと言われています。
・「シャラソウジュ(フタバガキ科)」は、釈迦が亡くなった場所にあった木と言われています。
インドボダイジュの詳細情報
園芸分類 | 庭木・観葉植物 |
性質 | 常緑高木 |
開花時期 | 初夏 |
花色 | 見えません |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 弱い |
インドボダイジュの詳しい育て方
インドボダイジュはインドから東南アジアの熱帯雨林地域の原産で、寒さに弱く、日本では一部の地域を除いて露地植えはできないため、観葉植物として流通しています。
インドボダイジュの植え付け
植え付けの適期は3月〜4月頃です。日当たりが良い場所を好みます。冬の時期は室内の明るい窓際で管理しましょう。用土は、市販の花の培養土や、赤玉土に腐葉土を混ぜたものを使って、植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。
インドボダイジュの水やり・肥料
土が乾燥したら水やりをしましょう。冬の時期は土が乾燥して2日程経ってから水やりをしましょう。
肥料は春〜秋の間に2ヶ月に1回程度、緩効性化成肥料を置き肥しましょう。
インドボダイジュの害虫・病気
害虫はアブラムシ、カイガラムシ、ハダニが発生することがあります。食害されると観賞価値が下がってしまったり、株が弱ってしまうため、見つけたら取り除き、薬剤を散布して防除しましょう。
病気はすす病があります。害虫の排泄物が原因で、病気になり葉が黒い粉で覆われてしまい、光合成ができなくなり株が弱ってしまいます。見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
インドボダイジュの剪定
インドボダイジュは本来大きく成長し、自然樹形を楽しむ樹木です。狭いスペースで、小さく整えようとすると、不自然な樹形になってしまうため、自然樹形を保つように整えましょう。
鉢植えであればそんなに大きくはなりません。剪定は、混み合っている枝を切り戻し、徒長枝や枯れ枝を切り取りましょう。
インドボダイジュの花言葉
インドボダイジュの花言葉は「夫婦愛」「結ばれる愛」です。
インドボダイジュのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
こんなメリットが!
- 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
- 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
- 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
- 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。
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インドボダイジュのまとめ
インドボダイジュは、釈迦がこの木の下で悟りを開いたと言われる神聖な樹木です。日本では観葉植物として楽しまれています。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ボインドボダイジュを育ててみてはいかがでしょう!